事案
Eさんは、母と自分を置いて家出した父とは、まったく音信を取っていなかったところ、
ある日突然父の勤務先から亡った旨の連絡を受けた。遠方であったが、
その確認に出向いたら、遺品の郵便物を見たところ、督促状が数通あり、
他に財産らしきものはなかった。数日後知らない人から電話が入り、
遺産はどうなったか聴いてきたがかかわりあいになりたくなかったので、弁護士に相談した。
Eさんは、それらの事情を資料とともに家庭裁判所に相続放棄の申述をなした。
その後債権者と見られるところから請求があったが、弁護士を通して
正式に相続放棄した旨回答した。