事案
Dさんの夫は、土地持ちの家系で、そのきょうだいも同じく土地を持っているが、
それらはすべて相続したものであることから共有地が多い。
夫は数年間から脳血管障害で介護施設に入っており、
急に財産上の折衝をしなくてはならないので、成年後見人を選任して折衝した方が
良いと考えられたもの。
家庭裁判所には現在の財産目録や今後の管理収支報告の計画案を提出し、
Dさんを夫の成年後見人として選任してもらった。実際の折衝は代理人弁護士が行い、
成年後見人は、1年に1回程度その財産状況を家庭裁判所に報告するだけである。